Aの文章:
近年、働き方改革の一環としてテレワークを導入する企業が増えている。我が社でも昨年から本格的に導入したが、多くの利点が見られた。まず、通勤時間がなくなることで、社員は時間を有効に使えるようになり、結果として業務の生産性が向上した。また、オフィスに必要なスペースが縮小され、賃料や光熱費といった固定費の削減にもつながっている。さらに、勤務地にとらわれないため、地方在住の優秀な人材や、育児・介護などで時間に制約のある人材も採用しやすくなった。一方で、課題も明らかになった。最も大きいのは、社員同士が顔を合わせる機会が減ったことによるコミュニケーション不足だ。これが、チームとしての一体感や組織への帰属意識の低下につながるのではないかと懸念している。
Bの文章:
私はソフトウェア開発者として、1年前から完全テレワークで働いている。最大のメリットは、やはり通勤から解放されたことだ。毎日往復2時間かかっていた時間がなくなり、その分を趣味や家族と過ごす時間に充てられるようになり、生活の質が格段に向上した。しかし、良いことばかりではない。オフィスにいればできたはずの、同僚との何気ない会話やちょっとした相談がしにくくなった。チャットツールでのやり取りは記録には残るが、細かいニュアンスが伝わりにくく、時々孤独を感じることもある。また、自宅が職場になったことで、仕事とプライベートの境界線が曖昧になり、つい夜遅くまで仕事をしてしまうこともあるのが悩みだ。
AとBの文章を読んで、企業側と社員側の両方がテレワークの課題として考えていることは何か。
💡 詳細解説
Aの文章では、コミュニケーション不足が「チームとしての一体感」の低下につながることを懸念している。Bの文章では、「同僚との何気ない会話やちょっとした相談がしにくくなった」「時々孤独を感じる」と述べている。両者とも、社員同士のコミュニケーションや繋がりが薄くなることを課題として捉えている点で共通している。したがって、「社員同士の人間関係が希薄になること」が正解である。