JLPT N2 - MOCK3 READING
近年、「利他(りた)」という言葉が注目されている。他者のために行動すること、社会に貢献することは素晴らしいことだとされる。しかし、他者のための行動が、本当に相手のためになっているのか、それとも「他者を助けている自分」に満足するための自己満足にすぎないのか、その境界は極めて曖昧である。 例えば、頼まれてもいないのに親切を押し付ける行為は、相手にとってはありがた迷惑となることがある。これは、相手の立場に立った配慮が欠けており、自分の善意を満たすことが目的化しているからである。真の利他行動とは、自分の感情や満足感を切り離し、相手が本当に必要としていることを見極め、それをそっと提供することである。見返りを求めず、自分が良いことをしたという意識すら持たないことこそが、最も純粋な利他であると言えるだろう。

[1/3] 筆者は、他者のための行動や社会貢献についてどのように述べているか。

💡 詳細解説

第一段落において「他者のための行動が、本当に相手のためになっているのか、それとも『他者を助けている自分』に満足するための自己満足にすぎないのか、その境界は極めて曖昧である」と述べられており、自己満足に陥る危険性を指摘しています。そのため、相手の立場に立った慎重な配慮が必要であるとする選択肢が正解です。