JLPT N2 - MOCK2 READING
近年、日本社会において「ワークライフバランス」という言葉が頻繁に聞かれるようになった。かつては、長時間労働をいとわず会社に尽くすことが美徳とされ、個人の生活は二の次と考える風潮が強かった。しかし、価値観の多様化に伴い、特に若い世代を中心に、仕事と私生活の調和を重視する考え方が広まっている。彼らは、給与や地位だけでなく、趣味や家族と過ごす時間を確保できるか、柔軟な働き方が可能かといった点を、職場選びの重要な基準と見なすようになった。 この変化は、単なる労働時間の短縮を求める動きにとどまらない。むしろ、個人の幸福度を高め、それが結果的に仕事の生産性向上にもつながるという、より本質的な働き方の見直しを社会に促している。企業側も、優秀な人材を確保し、長く活躍してもらうためには、こうした新しい価値観に対応した制度を整える必要に迫られている。働き方の未来は、個人の生き方そのものと深く結びついているのだ。

筆者がこの文章で最も言いたいことは何か。

💡 詳細解説

本文では、ワークライフバランスを重視する価値観の変化は、「単なる労働時間の短縮を求める動きにとどまらない」とし、むしろ「個人の幸福度を高め、それが結果的に仕事の生産性向上にもつながる」本質的な見直しだと述べている。これは正解の選択肢の内容と一致する。不正解Aは、給与や地位「だけでなく」趣味の時間なども重視すると書かれており、「優先する」は言い過ぎである。不正解Bは、新しい価値観とは逆のかつての風潮を説明している。不正解Dは、「単なる労働時間の短縮を求める動きにとどまらない」という記述と矛盾する。